FERRERO ROCHER フェレロ ロシェ

フェレロ ロシェという名の、結構入手しやすいチョコ。イタリア産。
誰にでもお勧めできるおいしさ。
そのおいしさの秘訣の一つは、その内部構造にある。
この内部構造は、決してこの製品特有のものではなく、森永チョコボールも似ている。
フェレロ ロシェの箱の裏に断面図が載っているが、外側から中心に向けて、以下のような4層構造になっている。

  • チョコレートにヘーゼルナッツのクランチをまぶした層
  • ウエハース層
  • チョコレートクリーム層
  • ヘーゼルナッツ


途中にウエハースの層を設ける事により、香ばしさを高めるのみならず、噛んだときの軽いサクサク感を演出している事を忘れてはならない。
また、ヘーゼルナッツはナッツの中でも比較的あっさりした味である為、チョコと組み合わせてもクドくなる事がない。
この、中層にサクサクしたものを挿入し、あっさりしたナッツと組み合わせる手法を誰が発明したのか、私は知らない。

同様の手法は森永チョコボールでも採用されている。
森永チョコボールが3層構造になっている事に気付いていない人は多いのではないだろうか。

  • チョコレート層
  • スナック層
  • ピーナッツ


この中央のピーナッツが脂っこさのない「やすもの」である事に注目したい。
中央のピーナッツだけを取り出して食べても決しておいしくない。しかし、油が少ないからこそ、チョコボールとなったときに絶妙な香ばしさと歯応えを生み出しているのである。
また、途中にあるスナック層も極めて重要である。長年チョコボールを食しているが、この中層のスナックの厚さが変わった事があるのを私は知っている。これによってサクサク感が増したのである。開発者の絶え間ない努力に感謝したい。