なんと! Earth, Wind & Fireのニューアルバムが出ていた。びっくり。
Now, Then & Forever (Int'l Deluxe 2CD)
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: Legacy Recordings
- 発売日: 2013/09/17
- メディア: CD
さっそく購入して2回聴きました。
その直後に朝日新聞の夕刊をみたら、3面にニューアルバムの記事が載っていました。 「黄金期のサウンド充満」という見出しである。この記事の内容は妥当です。 だいたい誰が聴いても同じ印象だと思うので、この記事には書かれていないことを述べようと思います
さっき、Wikipediaのアース・ウィンド・アンド・ファイアーの項を確認したんですが、アルバムの説明がちょっと雑ですね。残念です。 私の知る限りのEW&Fの歴史は、以下のようになります。
1st 〜 2nd - マニアックすぎて売れない。
3rd 〜 - 弟以外ほぼ全員メンバー入れ替えたら、売れてきたー!!!
All 'n All - かなり売れてきたー!
I Am - 流行しているディスコサウンドを入れてバカ売れ。David Fosterもイケてるぞ!
Faces - 勢いに乗って2枚組作ったら、ハズレ。
Raise! - 再びディスコ調を取り入れたらアタリ。
Powerlight - 時代に合わせてエレクトリックを取り入れたけど、リスナーの反応はイマイチ。(個人的には大好きです)
Electric Universe - 更に発展させてエレクトリック化。ホーンセクション排除。リスナーが離れる。(個人的には大好きだが、ホーンは抜かなくても良かったかも)
Touch the World - 前作がコケたので、しばらく休んでから発表。このアルバムで原点回帰。もう昔のリスナーは減っている。
Heritage - もう、思い付くことは全部やっちゃったので、外部のミュージシャンの協力を得る。MCハマーとかね。つまり従来のEW&Fの音から遠くなる。
Millennium - 外部のミュージシャンの協力を得る方向性を続行。プリンスとか。
Avetar - 色々工夫してるみたいだが、イマイチ伝わらない。
Promise - 更に伝わらない。年齢のためか、妙に穏やかだ。
Illumination - 再び外部のミュージシャンの協力を得る。Black Eyed Peasのwill.i.am等の今っぽい人まで登場。良いか悪いかは別として、EW&Fに聴こえない。モーリスホワイトが参加してる最後のアルバム。
Now, Then & Forever - モーリスホワイト不参加。原点回帰。
つまり、良いか悪いかは別として、絶頂期を過ぎた後もずっと前進しようとしていたわけです。いよいよネタが尽きたときは、外部ミュージシャンの協力を仰いで前進しようとしています。
そして、原点回帰するのは今回が二度目です。一度目の原点回帰、つまりTouch the Worldは売れなくなった後の復活が目的だったでしょう。 今回の原点回帰は違うと思います。いまさら大ヒットを目指すはずはないでしょう。モーリスホワイトが遂に不参加になったのが原因でしょう。ラルフジョンソンがモーリスホワイト風の歌い方でメインボーカルを担当し、そこにフィリップベイリーが絡む曲もあります。モーリスホワイト不在のアルバムで、モーリスホワイト風のアルバムを作ったんです。長年のファンに捧げると同時に、モーリスホワイトに捧げるアルバムなのだと思います。